■特に好きな作業や得意なものは？

もともと、図形の中の角度を求めたりする計算が好きだったので、現場での寸法取りは得意です。

この仕事を始めたばかりの頃は、仕事が終わっても寸法が気になって、納得出来るまで、ずっと考えていた時期もありました。（笑）

しばらくすると、現場を見るだけで、寸法の見当がつくようになり、一から十まで測ることはなくなりました。
そうすると、作業のスピードも上がります。

■建築板金の仕事の面白さはどんなところですか？

仕事は面白いです。

悩みがあるとすれば、納期に合わせるために、どう段取りを取るか、という事でしょうか。

私どもの仕事は天気や風に左右されますので、雨が降るまでに、ここまでは終わらせておきたい、などという事があるからです。

建築板金の中でも、”破風板”（はふいた）の取り付けが楽しいです。

”破風板”は家の屋根の真下の真正面にあるので、とても目立ちます。

ここは、以前は塗装で済ましていた部分です。

ですが、天や風にさらされる部分なので、塗装ではすぐにはげてしまいます。

近年になって、丈夫なトタン板で捲くようになったのです。

和風の家と洋風の家では違うデザインにしますし、どのようなデザインにしようかと考えるのが楽しいです。

細工が上手く出来るとうれしいです。
きれいに仕上がると、大工さんやお客さんが褒めてくれますので、それもうれしいです。