最初見上げたときビックリです、今にも倒れそうでした。しかしレッカーや高所作業車も入れない場所でした。そりドイ高し
とりあえずあの外側に大きく反ったタテドイを足場の届く範囲から切断した時にどうやったら安全に落下させずにすむか悩みました。しかも一番高い場所に付いたままの金具が建物を横切っているなにかの太い線に引っかかったままコチラによってこない状態でした。
足場の届くギリギリの場所から何度もチャレンジしてなんとかロープをぐるりと絡めて、そのロープを少しずつ高い所までズラして、できるだけ高い場所にある金具が付いたままの場所に移動させていって絞り上げて、切断しても被害が起こらないようにしてから撤去しました。この作業に一番苦労しました。残念ながら必死過ぎてその作業のあたりは写真をとる余裕もない状態です。このロープは切断したタテドイを下ろした後のものです。
撤去作業の後は、コンクリートの壁にドリルで穴を開けアンカープラグを打ち込み、そこに控え金具の座をネジ込みます。その控え金具の座にタテドイをバンドを使用してボルト2本で固定していきます。一番高い位置には屋上からの排水の出口に大型のマスをプラグで固定しました。
それから段々タテ継ぎ手を使い下の方へとつないで降りて行き、今までつないでいた元の排水口に伸縮継ぎ手を使用してつなぎ直しました。
この伸縮継ぎ手がすごく重要で、上の作業から先に済ませて後から元の位置の排水口につなぐためには無くてはならない物だし、高い建物の場合には大きく揺れた時や温度の変化で部材が地面から離れようとするチカラと縮まろうとするチカラを逃がす働きがあって、現在では最初から取り付けが義務付けられています。これで安全に修繕工事が完了しました。